【お困りではありませんか? アドバイスしますシリーズ 15】 『 療法食について-その2 』 を紹介します

 

 

■■■ 『 食事(フード)で 質問が多い シリーズ 』

■ 「先生、うちの子は太ってきたのでダイエットが必要ですか?」 「先生、ダイエットってどうすればよいですか?」 「先生、そもそもなぜ太っていていけないの?」
飼い主様から、よくいただくお話です。

 

 

■ 今年は、早々と梅雨があけ、これから本格的な夏がやってきます。

 

 

■ 夏になるとワンちゃん・ネコちゃんの食事の量が減って、食欲不振を心配する飼い主さんが多いのではないかと思います。

 

 

 

■ 一方では、食べないからといって、好きなモノやオヤツを食べるだけあげて、体重が増えてしまったという声も聞きます。

 

 

■ ワンちゃんやネコちゃんを肥満のままにしておくと、糖尿病や心臓病、肝臓病、関節の病気などの病気にかかりやすくなります。

 

 

★ しかも、体の重さで動くのが億劫になり、運動不足でさらに太るという負のスパイラルにも入りやすいため、肥満の初期段階のうちから、減量を開始することが望ましいです。

 

 

■■■ 肥満を防ぐには何をしたら?

 

 

■ 肥満をふせぐには、

 

① オヤツやごほうびはできるだけ控える

 

② 適度な運動をさせるなどの注意が必要ですが、本格的なダイエットは、獣医師の指導の下で療法食を用いて行う必要があります。

 

③ まずは、病院で診察を受け、健康状態や肥満度、必要な摂取カロリーについて獣医師と相談した上で、無理のない計画を立てるようにして下さいね。

 

④ 前にも書きましたが、療法食は、その栄養特性を適切に利用することで、特定の疾病や健康状態の栄養管理に役立てることが期待できます。

 

⑤ 一方で、長期間に渡る不適切な与え方が、治療の妨げや健康被害を助長するリスクとなりうることもあります。

 

 

■ ここで、獣医師会に寄せられた事例の一つをご紹介しますね。

『 事例:

★ 犬(雑種)・オス(去勢)・年齢不明・体重不明・神奈川県.

★ 肥満のため、エネルギー摂取量の制限を目的に、体重管理用の療法食を推奨。

★ フィラリア症予防薬を受け取った後、来院が途絶える。

 

★ 1年後に再来院したときには、重度の削瘦と低タンパク血症(総タンパク 4.5g/dl)。

 

 

★ この間、体重管理用の療法食をホームセンターで継続購入し、体重および体型変化に合わせた食事量の調整など、適切な食事管理がおこなえていなかったことが原因と考えられる。 

 

 

■ ペットの室内飼いが多くなった現代、肥満の割合は年々高まる傾向にあります。

 

■ 飼い主様にも肥満に対するより高い意識が求められるようになりました。

 

■ 何か、困ったことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

 

 

獣医師 泉 政明

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